登熟

7月1日<最高分けつ期>

 移植後1ヶ月半で、茎の数が最高になります。 その時の稲の栄養状態や環境状態によって、消滅してしまう茎もあります。 稲の持つ生命力は種の保存のため、沢山の栄養と豊かな太陽を浴び、精一杯成長を続けます。
 肥料の種類や量、根の数、葉の表面積、裁植密度、自然環境など様々な要因から、移植時には3〜4本だった稲が20〜30本にまで増えました。 人間で言えば高校生頃でしょうか。 
 それを手助けするのが私達生産農家。 良質な肥料を使用し、裁植密度を広く取ることで、自然災害に負けない太くて頑丈な茎をつくり、農薬の使用量を減らすことが出来るのです。

7月20日<幼穂形成期>

 穂を出す茎の数が決定すると、少しずつ葉色が薄くなってきます。 それもそのはず、一生懸命自分の子孫を増やすために成長してきたのですから。  更にこれから、「出穂」と言う一番大事な仕事が待っています。 そして1本の穂に付ける種籾の数が今、決まろうとしています。
 そこで葉の濃さや茎の数により、追肥される肥料の量が変わってきます。 今年は「ワールドエース」と言う有機質100%の資材を用いました。  圃場1枚ずつ細心の注意を払って行われました。 茎の中には幼い穂が待機しているんですヨ。  

 6月1日<活着と文けつ>

 移植が終わって5〜7日すると、稲は新しい根を出します。 根と同時に新しい葉の伸びて、これから一ヶ月の間、旺盛に「文けつ」(茎を増やす)を行います。 一日に1cm以上も成長するんですよ。 同様に除草剤の散布も行います。 近年、様々な雑草がこれまでの抵抗性を持つようになったので、薬剤を変えながら対応しています。 除草を行わないと行わないと、養分が雑草に取られてしまい、稲の生育を著しく阻害します。 私共は、最低限の成分の入った除草剤を一回しか使用しておりません。
 余談ですが、家で飼育している黒毛和牛です。 体重850sにもなった大きなうしでした。 5月に行われた横浜市場ミートフェアーに出品され、優秀賞を頂いたんですヨ。 美味しいお米を育てた「稲ワラ」を沢山食べたので、立派な牛になったんですね。 ちなみにこの牛一頭で、2,000人分の牛肉になります。
代かき
本田移植
会津名人
活着
分けつ
幼穂形成期
幼穂形成期

4月1日<温湯処理・浸種処理>
 春作業がスタートしました。 今日は種籾の「温湯処理」です。 約60℃に保たれたプールに種子を10分間浸して、菌を死滅させます。 菌は「ばか稲病菌」「苗立ち枯れ細菌病菌」「いもち病菌」などです。 種籾には一般的に様々な菌が付着しており、通常、殺菌剤による「消毒済み種子」として流通されていますが、私達は毎日安心してお米を食べて頂けるように、「未消毒種子」を購入し、「温湯処理」を行っています。

 
 「温湯処理」が終わると後に、「浸種」作業を行います。 もともと種子には「休眠」と言って、一定条件を満たさないと、種子(お米)の胚芽から「芽」や「根」を出すことが出来ないのです。 条件とは「温度」・「酸素」・「水分」が上げられます。

 約10℃の水温で12時間ほど酸素を送ったプールの中に浸されます。すると、胚芽に含まれる酵素が働き始め、「休眠」を打破させるのです。 とても神秘的ですネ。

旬の米処 越中屋
佐藤圃場最高分けつ期
佐藤真
稲わら乾燥風景

8月12日<出穂>

 移植から約3ヶ月でようやく穂が出ました。 同時に綺麗な黄色の花が咲きます。 (正式には「やく」が出ると言います)
 今年はあいにく雨模様の中での出穂でした。 開花と同時に受粉を行い、あとは根からの養分吸収と、葉の光合成により登熟が進みますが、養分を吸い続けてきた根も活力が落ちてきていますが、有機質肥料の投入や疎植栽培によって茎が丈夫なので、病害虫や自然災害に強い稲になっています。

4月30日<耕 起>

 堆肥散布が終了すると、いよいよ「耕起作業」です。 12月から3月まで厚い雪に覆われていた田圃は、春の日差しと共にさわやかな風に当たり地表面が乾燥します。堆肥散布を行った後、耕起作業で作土を反転させると、地表面積が増えることで土壌が持っている養分を稲に効率よく吸収させる事が出来ます。

 5月14日<本田移植>

本田の準備が終わると、細心の管理のもと、強く成長した苗が、いよいよ移植(田植え)のなります。
同時に側条施肥田植機で、元肥が施されます。 これは肥料が稲に効率よく吸収され、更に無駄な肥料分が水田排水から流亡するのを防ぐことで、肥料の使用量を減らす事につながっています。
 化学肥料や農薬を抑えても丈夫な稲にするために、「疎植」(苗と苗の間を広く取って植えること)にして、稲のもっている生命力を最大限に引き出します。 また、普通は一株に6〜8本植えられる本数を、3〜4本と少なくすることで、太くて丈夫な稲になるのです。
 使用する肥料も、会津有機米研究会が肥料メーカーや地元の農協と何度も打ち合わせをして製品化した、会津の自然環境にあった完全オーダーメイド肥料「会津名人」です。 窒素成分の半分以上が「有機質から構成されています。

9月1日<登熟>

 出穂から2週間が経ちました。 9月に入り朝晩の気温が下がってきました。 葉で光合成された炭水化物が穂へ転流されて、一粒一粒に自然の恵みが一杯に詰まっていきます。
 夜温が下がることで稲の呼吸量を抑え、登熟がどんどん進みます。 疎植栽培によって下位の葉まで光が行き渡り、受光体勢を改善しています。

播種作業
堆肥散布

4月17日<播種作業>

 少し芽を覗かせた種子を播種しています。
@縦60cm×横30cmの育苗箱と呼ばれる箱に約2sの床土(種子のベット)を入れ、A潅水B播種C再び潅水D覆土(種子の布団)で完成です。 1箱当たり約100gの種子を捲きますが、一般的には130g程ですので、病害虫に強い「太くて丈夫な苗」を作るため「薄蒔き」にしています。

温湯消毒1
会津の雪化粧
指さし
こんなお店です
米づくりの匠たち
通 販
トップページへ
おいしい炊き方
お米の紹介
今月のお知らせ
自分で作るサプリメント
お米の感想
お薦め!こめ油
この米を購入する

 5月5日<代掻き>
豊かな山から流れ出た阿賀川の清流を水路に引き込み、様々な「微量要素」を含んだ水が水田へ流されます。 土壌が水分を十分に吸ったところで、代掻き作業です。 ようやく水田に見えますネ。 水田の凸凹をならして均一化し、田植え作業やその後の水管理をしやすくするのです。 また、雑草の種子を土中に埋めることで除草の効果もあるんですよ。

その頃、ハウスで出番を待っている苗です。 だいぶ大きくなったでしょう。  約12cm程になりました。 ここまでくると、自然の環境に慣れさせるため、外気に当てるようになります。 過保護にすると、田植えの時に苗がビックリしてしまうからです。
 また育苗箱の土が乾くので、1日に数回に渡って潅水をします。

通 販
こんなお店です
会津有機米研究会の皆さん
佐藤 真
催芽処理
越中屋契約圃場

3月28日<種籾準備>
 3月末になると田圃の雪解けと同時にいよいよ水稲の一年が始まります。 毎日食べるお米の安全を考えて「未消毒」の種子を毎年更新して使用しています。 小袋に分けて、「温湯処理」を待っています。

3月1日<冬の会津>
 会津盆地の雪景色。 田圃は重い雪に覆われています。 この雪は生活には少しやっかいですが、美味しいお米を育む「水分」や「養分」が空気中へ放出されるのを防ぐ、とても重要な役割があります。 同時に、山々に降り積もった雪も稲作にはとても大切な水資源となる「恵みの雪」なのです。

 越中屋の契約圃場です。 こしひかりを育てるのに適した平野部の一番良い場所を確保!
       (詳しくは写真をクリックして下さい)

会津有機米研究会の皆さんです。
左の方が佐藤真也さんです。

トップページへ
お米の紹介
登熟
ビニールハウス
おいしい炊き方

9月28日<稲刈り>

今年は台風の被害にも遭わず順調な生育のもと、収穫の時期を迎えました。 
 田圃には緑色だった葉色が日々黄金色に変化し、立派な稲穂が垂れ下がっています。 コンバインで刈り取られた後は、乾燥・調整作業を行い、皆様のもとへやってまいります。

米づくりの匠たち
お米の感想
今月のお知らせ
自分で作るサプリメント
お薦め!こめ油
出穂

 一方で播種から2週間経ったハウスの中の幼い苗です。覆われていたシートを外したばかりなので、まだ緑色が薄いですね。 新しい命はまだ赤ちゃんなので、優しく育てられます。 田圃デビューまでもう少しゆっくりと丈夫に育っていきます。

4月18日<ビニールハウス>

 播種作業を終えた種子は、暖かいビニールハウスの中で保温シートを被せらせて(加温・保湿・遮光)、土から芽を出すのを待ちます。育苗箱の土の温度は約30℃。 薄暗いシートの下で5〜7日間で、白い清らかな芽を出すのです。 大事に大事に見守りながら、ビニールハウスの中で細心の温度管理で芽が伸びるのを待ちます。 一方田んぼでは別な作業が慌しくなってきました。

これで田圃の一生は終わりです。 ですが、作業はまだまだ続きます。 稲ワラを立てて乾燥させた後に牛舎に収納し、牛の飼料となるのです。この作業が大変重労働なのですが、田圃に有機質肥料として堆肥が還元される事を思うと精が出ます。 
 品質の良いお米を育てた稲ワラは、牛さんも喜んで食べてくれるのです。

  自然の恵みに感謝!

耕起
温湯消毒2
佐藤真・真也さんの米づくり
この米を購入する
コンバイン
和牛
育苗
2週間後のビニールハウス

 4月28日<堆肥散布>

育苗の間に、堆肥散布を行います。
私たちは「黒毛和牛」の飼育から、完熟堆肥を生産しています。 稲刈りが終わった秋に、稲ワラを立てて乾燥させ、牛の飼料とします。 美味しいお米を作ってくれた稲ワラは、牛も喜んで食べてくれます。そしてその牛の牛糞には様々な微生物が棲み、堆肥舎での切り返し作業を繰り返し行うことで発酵を促し、立派な「完熟堆肥」に生まれ変わります。

 その「完熟堆肥」を機械で散布します。 30年間休むことなく行ってきたこの作業は、有機物資材として豊かな土壌環境を作り上げてきました。 この行程によって土が豊になり、化学肥料や農薬を抑えても病気にかかりにくい稲を作り上げています。 これが「自然環境保全型農業」です。

堆肥散布
籾殻

                       4月12日<催芽処理>
                            
                        浸種の次に「催芽処理」を行い、胚芽から1〜2ミリだけ「芽」を出させます。 浸種によって休眠が破られた種子が芽を出すには、浸種よりも更に高い気温条件(25℃〜30℃で20〜30時間)が必要です。 プールの水温を加温したり、「催芽機」と呼ばれる機械が用いられます。  この処理に失敗すると、全ての種モミがダメになってしまうので、温度管理には細心の注意を払います。 温度が低いと催芽が揃わず、高いと軟弱な芽となり、時間が長すぎると、芽が伸びすぎて播種作業が困難になるのです。 ですから処理中は深夜に何度も確認して、種籾の微妙な変化を逃しません。